フィリピン語?現地の言語事情を1分で理解しよう!

 

フィリピンの複雑な言語事情がたった1分で分かる!意外と知られていない「現地の言葉文化」についてご説明します。実は、タガログ語が国語ではなかったって本当!?

 

*本文:黒字部分だけを読んだら1分、全ての文字を読めば4分程度かかります。

フィリピンに存在する言語数

フィリピンには約110にも及ぶ多様な言語が存在します。その中でも「主要な言語」とされているのが、タガログ語、セブアノ語、イロカノ語、イロンゴ語、ビコール語、ワライ語、カパンパガン語、パンガシナ語の8つです。

 

タガログ語はマニラ首都圏をはじめ、ルソン島中部や南部の諸州、ミンドロ島などで日常的に使われている言葉です。フィリピンではタガログ語を母語とする人口が最も多く、その数は2200万人を超えます(総人口の約4分の1)。

 

日本人からしてみると「110」という数の言葉が、たった一つの国で存在するということを想像しづらいと思います。しかしながら、異なる多くの言語が使用されるのには理由があります。

 

まず、フィリピンは7000以上の島々から成り立ち、地域ごとによって多彩な文化や多くの民族が生息しています。

 

スペインやアメリカによって植民地支配もされた影響で、キリスト教が国家の宗教として未だに根付いています。そのようにして「地域の特色、多民族、異文化、異宗教など」がフィリピンの言語事情に大きく影響を与え、多くの言葉を生み出したのです。

 

フィリピノ語とタガログ語

ここで、現地でよく使われるタガログ語についてご紹介します。フィリピンには政府から国の言語として認定されているものがあります。実は、それはタガログ語ではなく国語とされているのはフィリピノ語(Filipino)です。

 

「フィリピノ語」とは正式な国語で、英語と同様に公用語とされています。「いったい、タガログ語と何が違うの?」とつい疑問に思ってしまいますが、フィリピノ語はタガログ語をベースにつくられた言葉なので、実体的にはそこまで変わりはありません。

 

ほとんど似たような言語なのに、名称を変えたのには意図があります。冒頭にも挙げた「主要な言語」の中にセブアノ語というものがあります。セブアノ語とはセブ島を中心に話されている言葉です。

 

その「セブアノ語の話者人口は、タガログ語のものと同じくらい多かったの」でタガログ語を国語として採用すると反発が起きる可能性がありました。

 

その他にも主要な言葉は6つあるので「タガログ語以外の言葉を母語とする人たちの反感を買わないために」配慮された背景があります。

 

国語であるフィリピノ語教育は1970年代から80年代にかけて急速に行われてきました。各地域、個人の教育格差によって程度は異なりますが、今では多くの国民(約90%)が国語を理解することができます。

 

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植民地支配が与えた影響

フィリピンの言葉事情がユニークな点は他にもあります。タガログ語を始めいくつかの現地の言葉には、スペイン語から由来している単語がたくさんあります。

 

スペイン語源の言葉が多く残っているだけではなく、フィリピンでは英語も公用語とされています。その背景としては、「16世紀後半から20世紀半ばまでスペインとアメリカに植民地支配されていた歴史」にあります。

 

この間に、教育機関における言語教育からキリスト教の布教などが積極的に行われてきました。そのようにして、今もなおフィリピンの言葉や宗教には多様性があります。ちなみに、現地のほとんどの私立大学は「ローマ・カトリック系」です。

 

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公用語「英語」の役割とは

ここまでは、現地の言葉事情や外来文化が「フィリピンに与えた影響について」書いてきました。フィリピンの言語事情に関しては、大体のことが理解できたと思います。ここでは、もう一つの公用語である「英語」の立ち位置を確認してみます。

 

国語「フィリピノ語」の普及によって、約90%の国民が共通の言葉を理解することができると先程述べました。そう考えると「英語の必要性が本当にあるのか」という疑問が浮かんできますよね。アメリカ統治下から解放された現在でも、英語を公用語として使用している理由は主に2つ考えられます。

 

1つは、アメリカ統治時代に徹底した英語教育が行われてきたこと。今もその影響で、大学教育や官公庁、ビジネスの世界では国語よりも英語が使われています。2つめは、グローバル化によって英語の重要性が再び高まったことにあります。

 

英語を武器に海外就労するフィリピン人は多く、現在900万人近くが海外で働いています(総人口のほぼ11%)。ためしに、日本のものと比較してみると…外務省2017年「海外在留邦人数統計」によれば「その数は約133万人」となります。ちなみに、本統計を開始した昭和43年以降で最多記録だそうです。

 


 

いかに、フィリピンが発展途上国ながらも「国際社会で活躍している」かが分かったのではないでしょうか。さらに、最近では「フィリピン英語留学」が日本でも人気になっており、英語の教師として活躍する人もいます。

 

年間当たりのフィリピン留学市場においては、韓国からピーク時に約10万人、日本から約4万人、アジア諸国、南米、ヨーロッパから多くの生徒が英語を学んでいます。

 

現地で英語を教えている先生以外にも、なかには日本や韓国、ベトナムなど海外で活躍している英語教師も少なくありません。

 

そのような背景で、フィリピン人はマルチリンガル(複数の言葉を話せる人)がとても多いです。その裏には複雑な言葉事情が絡んでいることが分かったかと思います。

 

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おわりに

いかがでしたでしょうか。1分で読み終えましたか?それとも4分で読み終えたのでしょうか?どちらにしても、「フィリピンの言語事情」について理解を深めて頂けたらとても嬉しいです。フィリピンの言葉文化ってユニークですよね!

 

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りょーた
フィリピンを偏愛してます。高校生の時に行った2か月間のフィリピン英語留学でTOEIC900点を取得➡デラサール大学に交換留学➡現地密着型のエージェント「e-student」を設立。これまでに現地の学校を10地域・80校以上視察、3校に語学留学、2校でインターンを経験しました。専攻は言語学です。

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