フィリピン留学生の必須アプリ「Uber」&「Grab」について

 

フィリピン留学生活に欠かせないタクシー配車アプリの「ウーバー」と「グラブ」。今回はその2つの画期的なサービスをご紹介します!

 

フィリピンのタクシー事情

南米や東南アジアをバックパッカーする場合、必要となるスキルのひとつが「値段交渉」です。「ぼったくり」と呼ぶかどうかは個人の考え方次第ですが、少なくとも外国人観光客は正規の金額よりも高い値段を請求されることが常。

 

「現地の人の生活を考慮すれば多少は大目に見てもいい」と考える人も多いとは思いますが、そうは言っても限度があるもの。それはタクシーなどの交通機関を利用する時も同様です。

 

基本的にひとりでバックパッカーをしている時は、あまりタクシーには乗らず現地の交通機関を利用していましたが、やむを得ず乗るときもありました。しかし、そこで訪れるのは怒涛の値段交渉タイム。

 

マニラも然りですが言い値でしか運転しないタクシーも多く、メーターを利用してくれるタクシーを探すのは至難の業だったりするケースもあります。さらにメーターも改造されていて値段の上がるスピードが倍速だったりすることもあるというから、なかなか気が抜けません。

 

昨日も夜(午前2時頃)に帰宅する際タクシーを利用しましたが、4台当たってやっとメーターを利用してくれる運転手を見つけました。基本的に短距離で何度もお客さんを運んだ方が収益率が高いのか、長い距離を伝えるとなかなかメーターで動いてくれませんでした。

 

言い値だと350ペソ~500ペソ(約750~1070円)まで要求されましたが、メーターを使用すればおよそ200ペソ(約430円)で済みました。基本的に言い値ではタクシーに乗らない方がいいかもしれません。

 

安全・安心の「Uber」&「Grab」

さて、そうした状況に終止符を打つ可能性を孕んでいる画期的なサービスが、タクシー配車アプリの「Uber」や「Grab」です。乗車位置と目的地をアプリに入力すれば、自分がいるところまで車が迎えに来てくれ、目的地まで確実に連れて行っていってくれます。

 

しかも値段は固定されており(乗車前に金額が分かります)、基本的にタクシーより安価。2017年2~3月のアップルストアのダウンロードランキングを見ると、両アプリはトップ5にランクインされたということで、世界的にも人気アプリと言えそうです。

 

どちらも現在は差がなくなっているようですが、「Grab」はこうした既存のタクシー会社の課題解決に着目してサービスをスタートしたのに対して、「Uber」のコンセプトは「シェアライド」。余暇時間をドライブで楽しむ人と、目的地へ車で行きたい人とのマッチングサービスというイメージです。

 

両者とも既存のタクシーに比べ安全・安心だと言われていますが、その安全性を担保している主な仕組みが、乗客によるレビュー機能だと思われます。乗客からの評価が低いと乗客から利用されなくなってしまうため、ドライバーのサービス精神は総じて高いです。

 

「Grab」のドライバーによると、「運転手は、個人情報を会社に送るし、面接も受けなくてはいけない。GPSで位置情報がわかるから、わざと遠回りして料金を稼いだりはできないんだよ」と不正のできない仕組みについても語ってくれました。

 

どっちが便利?現地での利用情報

クレジット決済機能もあり、あらかじめアプリにクレジットカード情報を登録しておけば、現金を用意する必要もありません。気になるのは料金の差。「ほぼ差がない」という意見も聞きますが、「Uber」が時間と距離によって価格が決まるのに対して「Grab」は距離のみで価格が決まるとのこと。そのため、渋滞が多いマニラでは、結果的に「Grab」の方がお得感があると言えそうです。

 

現在「Uber」は諸事情でフィリピン陸上交通許認可規制委員会(LTFRB)の指示によって利用できなくなっています。関連記事:フィリピンで配車アプリ「Uber」が使えなくなっている理由…留学生に影響はあるのか?【続報】フィリピンでUberが罰金2億ペソを支払い、営業再開へ。

 

そのため現地のフィリピン人女性(24)は「いまは『Grab』しか使えないので、値段が上がっているわ。またカーシェアリングサービスがあり、知らない誰かと一緒に乗ることができるんだけれど、『Uber』はその相手が男性か女性かわかるの。女性の場合は安心して乗れるんだけれど、男性とはあまり一緒に乗りたくないのよね。だから、その点は『Uber』が好きね。いずれにせよ『Uber』が使えないことは、値段の点でも消費者にとっては『Uncomfortable(不快)』よ」と明かしてくれました。

 

最後に実際に乗るための手順ですが、現地でのスマホの電話番号が必須になります。細かい場所を確認する場合など、SMSのメールや電話でやり取りをする事もあるからです。登録時、本人確認用に4桁の暗証番号もSMSで届くので、逆に言うと電話番号がないと登録できません。

 

SIMフリーのスマホを利用し、現地のSIMを購入しましょう。海外旅行では現地のSIMを購入して利用するのが安価だし便利なので、一台用意しておくことをオススメします。また、SIMフリーに対応していないスマホしか持っていない場合は、携帯電話(俗に言うガラケー)を購入すれば現地の電話番号を同時にゲットできます。値段は安いものなら500ペソからありますし、サムスンのガラケーも1000ペソ程度で購入することができます。

 

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おび

おび

都内の大学を休学して2年目。2016年度はリオオリンピックを観戦後、ライター活動をしながら南米中心に半年弱の世界放浪へ。17年度、8月から3カ月間のフィリピン留学をスタート。

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