日本人にとってまだまだタガログ語はマイナーですよね。フィリピンの公用語は英語ですが、母国語にタガログ語という言葉が存在します。フィリピン留学をしていると、先生同士がタガログ語で話している場面をよく見るんですよね。今回はそんなタガログ語を勉強すべき4つの理由をご紹介します!
フィリピン タガログ語講座
po ポ をつけると丁寧語になります
英語にもつけて使えます
「サンキューポ」
かわいい☺️
— とも@旅人🇵🇭留学→NZワーホリ🇳🇿 (@TabitoYoga) 2019年5月16日
フィリピンの母国語は英語ではなくタガログ語
フィリピンの公用語はフィリピン語と英語です。
フィリピンには110もの言語が存在しており、その中でも首都マニラなどがあるルソン島南部で、おもに話されてるのがタガログ語です。タガログ語の母語話者は2,200万人、さらに第二言語とする人も合わせると7,200万人います。
また現在、フィリピンでは小学校3年生から学校の授業が英語で行われます(国語を除く)。そのため、ほぼすべてのフィリピン人は英語を理解することができます。
しかし、彼らの母語は英語ではなくタガログ語なのです。家庭ではタガログ語を話しますし、英語を流暢に話すフィリピン人たちも彼らだけのときはタガログ語で話しています。語学学校の先生同士がタガログ語で話しているところをよく見かけます。
歴史的に、フィリピンはスペイン領だったことがあるので、タガログ語のなかにもスペインの発音や単語を見かけることがあります。また一説では人口の20%の人(主にミンダナオ島)はスペイン語を理解し話せるそうです。
例えば、帽子=ソンブレロ、広場=プラサなどです。
海外にいるときに、少しでも現地の言葉を理解し交流することができれば、それが忘れられない経験になります。日本に旅行している外国人から、日本語で「アリガトウ!」と言われた経験はありませんか?とても嬉しいですよね。
それと同じように、私たちがタガログ語を話すことでフィリピン人も感じてくれます。
日本在住の外国人で4番目に多いのはフィリピン人
平成29年末の在留外国人数は,256万1,848人で,前年末に比べ17万9,026人(7.5%)増加となり過去最高
(1) 中国 730,890人 (構成比28.5%) (+ 5.1%)
(2) 韓国 450,663人 (構成比17.6%) (- 0.5%)
(3) ベトナム 262,405人 (構成比10.2%) (+31.2%)
(4) フィリピン 260,553人 (構成比10.2%) (+ 6.9%)
引用:http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri04_00073.html
もちろん英語は話せるし、日本語も勉強している在日フィリピン人も多いですが、母国語のタガログ語で少しでも意思疎通できることは心のよりどころになります。
日本政府は今後も介護や医療現場での外国人材の活用を検討していますし、フィリピン国内だけでなく、日本にいながらフィリピン人と関わる可能性が増えています。
海外で働くフィリピン人が全世界に1000万人いる
フィリピンの一般的な労働者の月収は2万円前後です。また、給料はそこまで上がらないけれど、生活費は年々上がっています。十数年前と比べて、1キロのお米が30円から100円になりました。
生活の向上のために海外へ出稼ぎにいくことは、フィリピンの家族の在り方にも関係しています。フィリピンでは、家族は強い絆で結ばれており、親や学生の兄弟へ仕送りをすることが一般的です。
そんな状況なので、給料の良い海外へ働きに行く人が多く、人口の約10%が海外へ出稼ぎにでています。彼らの多くは英語ができるので、海外で働くことは比較的に簡単です。
最近、日本人の間にも海外ノマドなどが広まりつつありますが、日本・フィリピン以外の世界中でフィリピン人と出会う可能性があるのです。
フィリピンの人口は2050年に1億5000万人へ
現在のフィリピン人口は約1億700万人程度で、日本に次ぐ世界第12位です。平均年齢は若く、24歳で人口ピラミッドもきれいなピラミッド型です。人口は増加傾向で、国連人口基金(UNFPA)は2050年には1億5,100万人に達すると予測しています。
人口が増加するということは、経済が成長します。フィリピン経済は2011年にはGDPで世界第43位でしたが、2050年にはGDPが全世界で第14位になると推定されています。
人口増加・経済成長による私たちとの関わりの変化は2つあります。1つは、観光客として日本を訪れるインバウンド需要です。観光関係の仕事や街中でフィリピン人と関わる機会が増加します。
もう1つは、ビジネスパートナーです。基本ビジネスの場では英語を使用しますが、タガログ語ができると他社と差別化できますし、良好な関係性を築く足掛かりになります。
フィリピンから日本へのビザについては、発効要件が2018年8月申請分より緩和となっており、今後ますますフィリピン人の訪日が増加することは間違いありません。
ビザに関しては、日本政府は近年インバウンド需要や商業の担い手として各国のビザを緩和しています。
2019年はすでに、カタール・コロンビア・中国・インド・香港・マカオ・セントクリストファーネーヴィス、2018年ではインド・ウクライナ・ロシアをはじめとした9つの国と地域でビザが緩和されています。
また、フィリピンが発展して中国などに並ぶ経済大国になること、日本にとって観光客が増えること、経済的な結びつきを強めることは有益ですし、今後ますます世界の中でフィリピン人の重要性が増すこと、日本で見かけるフィリピン人の数が増すことは必然です。
参考 外務省ビザ https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/index.html
外務省 フィリピン国民に対するビザ発給要件の緩和(平成30年8月1日申請分から)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006294.html
外務省 最近のビザ緩和 https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000110948.pdf
参考:https://www.jilaf.or.jp/country/asia_information/AsiaInfos/view/25
おわりに:おすすめのタガログ語翻訳ツールとアプリ2選
いかがでしたか?今回はフィリピンの母国語であるタガログ語を勉強すべき理由についてご紹介しました。少しでもフィリピンについて興味を持ってくれたら嬉しいです。
最後にオススメの学習アプリなどをご紹介しますね↓
・Google翻訳
万国共通で、タガログ語にも対応している強い味方です。
・無料でタガログ語レッスン
旅行に便利なフレーズがまとめられています。
・Drops:Learn Tagalogタガログ語(フィリピン語)
旅行だけでなく、タガログ語の学習用アプリとしてもおすすめです。
またタガログ語を本格的に勉強してみたい!という方は「フィリピン・タガログ語が話せない時の勉強法4選」をご覧ください。
役立つタガログ語フレーズが気になる!という方は「フィリピン人と一瞬で仲良くなれるタガログ語4選」」「簡単!フィリピンで今すぐ使えるタガログ語14選」を参考にしてくださいね。