大学院を休学してまでフィリピン留学をする人は中々いないと思います。いるとするなら、休学する相当な勇気が必要ですよね。そこで今回は私が大学院を休学して二度目のフィリピン留学をする理由をシェアします。
私はもともと大学院に進学する予定でいました。でも大学院に進学する前に一度、フィリピン短期留学をしたことが転機となりました。もう一度フィリピンへ行き、この国についてもっと知りたいと思うようになり、現在は一年間の休学をしています。
私が語学留学でフィリピンを選んだ理由は以下です。
- 英語学習に最適なマンツーマンレッスン
- 仕事から離れた人間関係
- フィリピン人の魅力
英語学習に最適なマンツーマンクラス
当初の私はオーストラリアで英語を学び、そのままオーストラリアで看護師をする予定でいたんですよね。実は私が一回目にフィリピンへ留学した理由は物理的・時差的な問題でした。オーストラリアに行きたかった気持ちはありましたが、結局のところ飛行機の乗り換えが恐くて、オーストラリア行きを決断できなかったです。
また、オーストラリアへ留学しても英語力が滞在期間中に伸びるの?という不安もありました。なぜなら、英語圏へ留学したのは良いけれど、そこまで英語力が伸びずに語学学校に滞在する期間が長期化するとい話をよく聞いていたからです。ネイティブ英語圏での受講スタイルは生徒規模20人程度のグループレッスン主体です。
そして、学校によってはクラスのほとんどが日本人と言うこともあると聞きますし、他には、他国の学生の中に混じると自己主張ができずにストレスを感じてしまうという事例もあります。そこで最終的に、留学エージェントさんに相談し、マンツーマン授業のあるフィリピンへ留学することを決断しました。
初めはネイティブにこだわっていて、アジア圏で英語学習と言うことに不安があったんですよね。実際のところ、フィリピンについてリサーチしていたら治安面などで不安感が高まり、途中でフィリピン留学することをやめようかとも悩みました。笑
しかし、留学してみると不安なんてなんのその、非常に楽しく過ごすことができました。一度目は三週間という短期留学でしたが、自分の言いたいことをなんとか英語で伝えられるなと実感することができたんですよね。
その理由は、マンツーマン主体の留学環境にあると思います。私の滞在していたBECI The Cafeでは、入学前に試験があり、そこでレベルチェックを受けます。その後、レベル別にクラス分けされ、マンツーマン授業とグループクラス授業で弱点の強化と全体的な英語力の強化が行われます。
残念ながら帰国後、試験などは受けていないため、スコアとしての成長を証明できるものはありません。しかし、二度目に入学しその際に受けた試験の結果では全体的な英語レベルが二段階くらいアップしていました。
仕事から離れた人間関係を求めて
実は日本で働いていた時、仕事やそれに伴う人間関係に疲れ果てていました。特に人間関係や職場環境は日本独特だなと今でも思います。フィリピンに来てから学校の先生や他国の留学生とも一緒に共同生活をし、仕事とは関係のない立場で話をしたりすることで、張り詰めていた心も解けていったんですよね。
例えば、私はフィリピンのバギオと言う場所に留学していましたが、学生だけでなく、社会人や定年退職後の方などいろいろな方が学びに来ています。また滞在期間中は、私と同じ職種の方も留学されていました。
同じ職場なら上司や後輩、先輩であっても、ここでは英語を共に学ぶ同志です。社会的な立場に関係なくフラットに話せるのもこういった留学ならではの経験だなと非常に感動を覚えました。
他国の留学生やフィリピン人と話す機会も多くあるため、互いの文化の違いを知り、価値観の違いを知り、国籍の垣根を超えた友人もできます。このような経験を実際にすることは視野や考え方を広げてくれる良い機会になると実感しています。
何よりも効果的だったのは、フィリピン人の人に対する明るさと寛容さです。これは私に対して効果絶大でした。フィリピン人は「It’s Ok!」とよく笑って言ってくれますが、これは本当にいい言葉だと思いました。
人間なので間違いはつきものですが、日々忙しく生きていると、人への寛容さはどんどん失われて行きます。私も仕事ばかりの毎日では仕事への責任感やストレスから相手を責めるような場面もありました。
小さなことなのですが、私にとって「It’s OK!」と言って間違いをたくさん許して貰う経験は新鮮だったんですよね。この経験から、私は人に対する寛容さを体験し学びました。
フィリピンという国に魅力があるから
フィリピン人はとても明るいです。日本人は勤勉で礼儀正しく真面目というイメージがあるなら、フィリピン人は明るくて元気で寛容なイメージです。当時、仕事で疲れていたこともあってか、私にはフィリピン人が非常に魅力的に見えました。
フィリピンは発展途上国です。マニラの一部の都市を除けば、日本や他の先進国よりインフラが整備されているわけでもなければ、給料が高いわけでもありません。そして、発展途上国ならではの問題に加え、人それぞれ事情を抱えて生活しています。
しかし、みんな「幸せだ」と言います。幸福指数と言うものがありますが、恵まれた環境にいるけれど「幸せ」を感じにくい日本と、比較的に恵まれてはいない環境だけど「幸せ」を感じながら生活しているフィリピンの違いが知りたくなりました。
そして、いま「なんで戻ってきたの?」とフィリピン人に聞かれた時、「もっとこの国について知りたいから」と答えると、自分の家族のことやフィリピンのことなど少しずつ語ってくれたりしています。
フィリピンと日本は、文化や政治、宗教など全く違っていて、戸惑うことも多いです。例えば、私たち日本人はあまり頻繁にジョークを連発しませんが、フィリピン人はジョークの塊のような人たちです。笑
ジョークを言っては、「冗談冗談」と言って笑い合っています。ジョークを真顔で言ってくることもあるため、冗談なのか嘘なのか、はたまた本音なのか、話す相手によっては混乱することもあります。日本人にとってはなかなか理解に苦しむコミュニケーション方法かもしれません。
しかし、慣れると難しいことはありません。むしろ、このようなコミュニケーションをとることによって、「いつもジョークを言ってるのに今日はそんな余裕がないのかな?」と変化に気づきやすくなる効果もあると勝手に解釈しています。
実際、誰かが悩んでいたりして「何でそんなにシリアスなの?」と声をかけたりしている様子を見ると、普段のジョークだらけのコミュニケーションの意味が垣間見えました。
フィリピンについてまだまだ理解できていないことが多いですが、この魅力ある国で英語を学びながらフィリピン人と関わることで相互理解に努めています。
おわりに:欧米留学にはない魅力がフィリピン留学にはあります!
いかがでしたでしょうか?語学留学に関しては、いきなりネイティブの国へ留学し、特に話せるようにもならずに帰国するという話もよく耳にします。いきなりリダクションやコントラクションだらけの英語の中に飛び込み、混乱するよりも、ゆっくり丁寧な英語を話してくれるフィリピン人にマンツーマンで教わってから、ネイティブ圏に行ってもいいのではないでしょうか?
英語を学習するにあたってみなさんにはさまざまな目的や目標があり、それに伴う動機があると思います。その目的や目標を達成するために英語力の向上を求めるなら、一つの選択肢にフィリピンを選んでも後悔はないのではないかと思います。フィリピン、良いですよ。是非フィリピンでいろんなことを経験し、英語とともに感受性も養い、実りある留学生活を送っていただきたいと思います。