フィリピン学部留学・正規留学で必要な語学力について、経験談を交えながらご紹介します。はっきりいって、TOEICスコア900あっても意味がなかったです。留学検討者は事前学習でアカデミックな英語力を身につけましょう!
TOEICスコア900でも全く通用しない?
じつはマニラにあるデラサール大学に8ヶ月間ほど交換留学をした経験があります。当時大学2年生だったぼくは、学部留学前からすでにTOEIC900スコアがあったので「最初から授業についていけるでしょ。」と完全に油断していたんですよね。
そして、日本の大学では文学部を専攻していたんですが、どうせ学部留学するなら「なにか新しいことに挑戦しよう!」と思い、デラサール大学では経済学部の授業をあえて受講しました。その選択が間違いだったかもしれませんが←
いざ経済学部の授業がはじまると「内容の3割も分からないレベル」でした笑 見たこともないような数式が出題されたり、普段の日常会話では絶対使わないような英単語が頻出し、終始混乱していたのをよく覚えています。
しかし、なぜTOEIC900スコア持っていても学部留学の授業に全くついていけなかったのでしょうか?その答えは2つあって、「①専門分野の知識と単語力が求められる②読み書き以外に、上級の話す聞く力が必要となる」からです。
これは正規留学全般にも当てはまりますが、フィリピン大学留学で必要な英語力は、ただ語学に堪能になれば良いという話ではありません。授業の題材に対するバックグラウンドの知識や専門分野でよく使われる単語などの語彙力が必要となります。
それだけではなく、日本人英語学習者の最大の弱点である「話す力と聞く力」が十分になければ、満足のいくキャンパスライフは過ごせないでしょう。最初の方はリスニング力さえあれば、授業の内容はある程度理解できるので大丈夫かと思います。
ですが長期的に考えると、グループディスカッションやプレゼン発表など、現地学生と円滑にコミュニケーションができなければ、必ずどこかで挫折します泣 何を隠そう、このぼくも最初の半年間は自分のスピーキング力のなさに嘆きました。
リスニング力とスピーキング力が大切
フィリピン大学留学で必要な英語力ってどのくらい?とストレートに聞かれると正直困りますが、確信をもっていえるのは「最低限のリスニング力とスピーキング力を身につけましょう」ということです。
あえて基準を明確にするとIELTS6.0、TOEFL IBT80点、TOEIC730点があれば理想的だと思います。一番大事なのはリスニング力→その次にスピーキング力→同じくらいにリーディング力→最後にライティング力という感じです。
ちなみにですが、このなかであまり意味のない(参考にならない)資格はTOEICになります。ぼくもTOEIC900点を持っているので言えることですが、学部留学で必要される英語力とは全く親和性がないんですよね。
なぜかというと、TOEICがチェックする英語力は4技能の中でもリスニング力とリーディング力だけですし、なによりも出題されるほとんどの単語がビジネス分野だからです。なかには役立つ単語もあるので、一概に否定はできませんが。
しかし、スピーキング力を測ることに重視した”IELTS”やアカデミックな英単語が頻出する”TOEFL IBT”を勉強する方が、はるかに学部留学や正規留学で役立ちます。この2つの資格対策をすれば、大幅に語彙力がアップするんですよね。
大事なポイントとして、英単語を覚えるということはリスニング力やスピーキング力など4技能全ての土台となります。「大学の授業で何を言っているか分からない」この最大の原因は、そもそも知らない英単語を教授が連発しているからです。
ちなみに僕が留学生時代にアカデミックな英単語を身につけよう必死になって勉強していた参考書は下記のとおりです。ほとんどの日本人留学生が英単語の勉強は事前にやっておけば良かったと後悔していますよ笑
現地大学生の英語力はどのくらい?
フィリピンの大学ランキング上位30校に入る学校であれば、生徒と教授は流暢で綺麗な英語を話せると思います。特にトップ10に入る私立の大学であれば、フィリピン人同士でも英語を話すような学生も多くいます(デラサールが実際そうでした)。
そのような学生だと幼い頃から英才教育を受けているケースが多く、生まれ育ちもフィリピンにも関わらずネイティブのような英語を話します。また語学力以外にも、現地の大学生はプレゼン力やコミュ力が高い人が多いので、心の準備が必要ですね。笑
そして一般的な大学(上位100校のような)においても、学生や教授ともに当たり前のように英語を流暢に話します。フィリピン共和国は世界第3位の英語大国ですし、2013年のビジネス英語力調査では世界第1位に輝きました。
日本の大学と現地の大学との圧倒的な違いは、英語に対する意識です。フィリピン人は英語ができることに対して何も凄いことだと思っていなくて、あくまでもコミュニケーションツールとして道具的に英語を使用しています。
したがってフィリピンの大学では、英語プラスアルファが求められるので、日本の大学よりは環境的にハードだと思います。残念ながら正直に言いますと、現地では英語を話せないと「十分な教育を受けられなかった人」として認識されます。
英語力以外にも現地語力が試されます。
フィリピン大学留学では英語力以外にも必要となる言語があります。それは、母国語であるタガログ語。あるいは、セブ島の大学であればセブアーノなど、国立大学や州立大学ではローカルの言語が授業言語として使われる可能性が高いです。
これはトップの私立大学でもあるあるで、フィリピン人の教授が肝心なところで現地語を使うなんてこともあります。結局のところ先生たちも人間なので、興奮したり気を抜いたりすると、第二言語の英語ではなく母国語を使用する傾向が…
フィリピンが誇る最高学府の「フィリピン大学」なんかでは、英語が話せる教授でもあえてタガログ語を使用するケースがむしろ多いです。つまり、国立や州立大学では政府機関が母国語での教育を望んでいるので、留学検討者は注意しましょう。
フィリピンハーフの方や日本の大学でタガログ語を専攻している人には有利ですが、現地語が全く話せない留学生には苦痛でしかありません笑 1年以内の短期留学であればまだしも、4年制への正規留学となると現地語をマスターした方がベターです。
結論:しっかりと事前学習しましょう。
今回は「フィリピン大学留学で必要な英語力」について書きました。ようするに、留学前の事前学習はしっかりとやりましょう。資格対策するならTOEICではなく、IELTSかTOEFLを勉強してアカデミックな単語力に磨きをかけましょう。
ちなみに、フィリピン大学留学前にいくべき大学付属学校8選をご紹介しているので、留学検討者の方は参考にしてくださいね。ぜひ有意義なキャンパスライフをフィリピンでお過ごしください!
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