IDEA CEBUに2度留学した後、アメリカ・ニューヨークに1年間語学留学。アメリカ留学から帰国後、3度目となるIDEAにスチューデントマネジャーとして在籍。取材時期:2016年3月 Interview:徳田さん(20代/社会人)
留学をするまでの経緯
(スタッフのユニフォームを着て撮影した写真)
2014年にIDEAに2回フィリピン英語留学をした後、2016年にスチューデントマネジャーとして再びIDEAに在籍しています。2014年にフィリピン留学にした理由としては、2015年に1年間のアメリカ語学留学をする予定がありましたので、その準備として一度フィリピンで留学をしようと思いました。
―日本ではもともと何をされていたんですか?
イベント業界で社会人としてのキャリアを積んでいました。仕事柄、様々な国籍の方達と関わる機会がありましたので、それが英語学習を始めるきっかけになったと思っています。その仕事では英語を使う事が必須条件ではありませんでしたが、日本という国に来てくれた外国人の方の細かい配慮や気持ちなどをより深く掴みたかったので、そこから英語を学ぼうと思いました。
―それ以前の英語学習の経験はありますか?
いえ。今まで英語の学習は、学校でも自習でもほとんどした事がありません。実際の仕事の現場で英語を使う中で、少しだけ身に着いただけです。だから、IDEAに初めて来た時は英語の勉強は苦労しましたね。でも今まで仕事で色んな方と触れ合う機会が合ったので、フィリピン人の方などと打ち解けるには全然時間はかからなかったです。フィリピン人の方達が、フレンドリーで気遣いもできるっていうのもあるとは思いますけどね。
アメリカ留学とフィリピン英語留学
(ニューヨークにある語学学校のクラスメイトとの写真)
ー2か国留学の効果はありましたか?
もちろんです。フィリピンでのあの準備期間がなければ、アメリカでの充実した生活は無かったと思います。あと帰国してから知り合いの方から留学に関する相談を受けるようになりましたね。ぼくのフィリピンでの留学体験を聞いて、何人かの方が実際にセブ留学に行きました。
―フィリピン留学とアメリカ留学の違いはありましたか?
(ニューヨークでの写真)
フィリピン留学の場合は英語が勉強できる環境が整っていると思います。アメリカではビザの手続き、ご飯の支度、滞在先の手配などは自分でやらなければいけないので。もちろん、英語はそういった生活の中で身に着くものですが、ぼくの場合、英語を勉強する時間はほとんど無かったですね。
そういった意味で、フィリピン留学は食事も滞在先も全て用意しくれるので、英語の勉強に物凄く集中できます。あと授業について言えば、アメリカの語学学校では1日3時間程の授業を受けて、1つのクラスで30人ほどの生徒が受けるという日もありました。日本人の生徒はセブの学校に比べると少なかったです。
アメリカに行って気付いた事なのですが、フィリピン人の英語力の高さを改めて思い知らされました。あと、フィリピン人の英語力の高さだけではなく、フィリピン人講師の質の高さ、彼らの指導力は高いです。ティーチング(Teaching)とコーチング(Coaching)という専門用語がありますが、アメリカ人のティーチング能力は高いですが、コーチング能力においては低いと思います。
フィリピン人は第二言語として英語を習得しているので、学習者としての苦労や勉強の方法などを知っています。だからこそ、学習者のモチベーションや精神的な部分をサポートするのが上手なのかと思います。そうなるとアメリカの場合では自分からどんどん積極的に学習していかなければいけません。そこで心が折れてしまう生徒もいるとは思いますが、僕の場合は折れませんでした。どっちが良いとか悪いとかっていう訳ではありませんけど、アプローチの仕方の問題です。
*ティーチングとコーチングの違い
ティーチングが、答えを相手に「教える」ことに対し、コーチングは、相手の中にある答えを「引き出す」こと。コーチングは、模範解答や一つのやり方・考え方を押し付けるのではなく、複数の視点をもたらします。自分の中にあるリソース「資質」に気づかせ、自発的な行動を引き出します。
ティーチングは、基礎知識や技術を学ぶ時には効果的です。しかし、先生(上司)が持っている知識やスキルやノウハウを教えるだけでは、自分以上の人を育てることは困難です。
また、ティーチングは一方的なコミュニケーションになりがちで、評価される場面が多くなります。その結果、クライアントは次第に受け身(指示待ち)になり、模範解答を欲しがる(依存する)ようになります。コーチングは「何かに挑戦したい」「結果を出したい」という気持ちを持つ人に効果的です。コーチとの双方向のコミュニケーションによりクライアントは自分が縛られていた価値観に気づき、広い視点で物事を捉えられるようになります。その結果、自分の潜在能力や可能性を信じて自らチャレンジする人に成長します。
―フィリピン留学とアメリカ留学を経験した後の英語力の向上は感じられましたか?
はい。特にアメリカに滞在していた時は多国籍な人々の英語に触れることが出来たので、多様な英語訛りに対応する事が出来るようになりました。それこそが当初の目的だったのですが、ネイティブ英語だけではなく、多様な人々独特の英語に触れることによって関わっていける人の幅を広げていきたいと思っていたので、良かったです。
留学で思い出に残っているコト
(フィリピン・セブ留学での送別会の時の写真)
フィリピン留学において言えば出会いですね。今まで日本ではずと仕事一本で生きてきたので、出会える人に限りがありましたが、こっちに来て多くの方達に会えました。当時のバッジメイトや先生の方々などの素晴らしい方に出会えて、心の健康も取り戻せたような感じもします。セブの温かい気候とかフィリピン人の大らかさを見ていると、心の健康を保つことも大事なことなんだと実感しましたね(笑)
アメリカでは、やっぱり個人的にストリートダンス等のイベント事業に関わっていたこともあったので、アメリカのヒップホップの歴史や文化、あとその業界のレジェンドに実際に会う機会があったことですね。それはニューヨークに行かなければ絶対できなかった事ですし、なんだったら英語を勉強していなかったら実現していなかった事なので、自分は特別なことをしているんだなと当時は実感していました。後は個人的に写真を撮っていて、アメリカで一番有名なラジオ局で顔パスで入って写真を撮ったり、アメリカでかなり有名なDJのイベントに呼ばれて写真を撮影したのはとても良い思い出になりました。
―最後に今後の個人的な目標があれば教えてください。
今までは世界大会のイベントなどの大規模なイベントに携わることはできたのですが、オーガナイザーとしては開催した事はないので、将来の夢としては世界一のストリートダンス大会を自分がオーガナイザーとしてやってみたいです。
インタビュー後記
今回は2か国留学を検討されている方にとっても参考になる内容だと思います。アメリカにある語学学校の形態や文化などの違いなどが比較できるかと思います。フィリピン留学でしか得られないものがありますい、アメリカ留学でしか得られないものがあります。徳田さんは、その両方から多くのものを学ぶことでき、またキャリア面でも充実さという面でも大成功の留学になったとお話しを聞いてそう感じました。今後さらに、徳田さんが世界という舞台でご活躍される事を応援しています。